花粉症は日本では以前は稀な病気とされてきましたが、昭和36年にブタクサによるものが、昭和39年にはスギによるものが報告され、それ以来年々患者数は増加傾向にあります。ある調査によれば現在スギ花粉症の花粉有病率は国民の16%といわれています。それにより、花粉病研究に力を入れている機関も多く、薬や治療法は、日進月歩で開発されています。たくさんの民間療法も紹介されています。その中で、適切な情報を入手することが、症状の緩和の早道であるということもできます。また、花粉症の知名度が上がるにつれ、他の病気であるのに、花粉症だと思い込んでしまうことも多くなってきました。当院では、ヒスタグロビン注射など、適切な検査、総合的な診断のもとに個々に合った(仕事の種類など)、治療を行っています。
かゆみが強く涙が出ます。充血、白目やまぶたの腫れ、異物感、めやに、まぶしさ感(羞明)も見られます。
鼻が完全につまると、口で呼吸をせざるえないため、のどの乾燥や痛みの原因になります。また、花粉がのどの奥まで入り、かゆみやイガイガ感、気管に入ると咳を生じることもあります。耳でも、かゆみやつまるような感じがします。
露出している部分にかゆみ、発赤、肌荒れ、ヒリヒリ感が起こることもあります。
花粉を飲み込んだために、消化不良や食欲不振を訴えることもあります。また、口で呼吸するために不眠になったり、頭が重い、ぼんやりする、熱っぽい、だるい、イライラするという人もいます。